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瀬戸内国際芸術祭、はじまる。


香川県の高松市と、その周辺、瀬戸大橋から東側の7つの島で68人の現代アーティストと、11人の香川県庁観光交流局にぎわい創出課のみなさんである「瀬戸内国際芸術祭実行委員会」。それにベネッセ・コーポレーションの福武總一郎会長およびその周辺の方々、北川フラムさんおよび瀬戸内国際芸術祭サポートチーム「こえび隊」に登録されている約2000人の方々、高松市の有志によって運営されている「こえびポート」のみなさん、などなどの努力によって、今日から10月31日までの100日間。屋外設置された現代アートの壮大なオリエンテーリングが始まる。関係者のみなさま、大変お疲れ様です。いや、大変なのはきっとこれからですが。

瀬戸内国際芸術祭の見所、目玉作品、イベント、宿泊施設等々については公式ウェブサイトや、公式ガイドブック、それからDiscoverJapan 2010年8月号「秘密の島旅」にほとんど書いてあるのでそちらを買うべし。なのでこのブログではそのような所には絶対に書いていない瀬戸内国際芸術祭に関する情報をお届けする。


東の越後妻有。西の直島。

もともと、僕がいまのようにあちこちの日本の地域を巡り、「地域振興」「地域活性」と呼ばれる分野の仕事に興味を持ったきっかけは、2003年の越後妻有アートトリエンナーレ(通称:大地の芸術祭)だった。

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大地の芸術祭 第四回(2009年)開催時の写真 http://tamachan.jugem.jp/?eid=617

たまたま行った新潟県十日町市と津南町にまたがる越後妻有と呼ばれる地域に約一週間ほど滞在したのち、公式ガイドブックに書いてあった北川フラム氏の文章を読んだときに雷に打たれるような思いと、大きな大きな気付きを得た。ただ都会から現代アートを見に来るためにやっているのではなく、そこにいる人、そこにある自然に触れることこそ真意であるというようなことが書いてあったと記憶している。大地の芸術祭はただの現代アートの屋外展示イベントなどではなく、明確な地域活性のヴィジョンに基づいたプロジェクトであるということをそこに発見した。彼は現代アートを武器に、税金を使って、地域変革、社会変革の大実験を行っているまさに真っ最中だった。大地の芸術祭は新潟県の予算をベースに3年間で3億円で都合10年で終わる計画であった。[北川フラム氏に聞く どこから金を引き出してくるか]より。しかし2006年、第三回開催時において既に資金プランは破綻しかけていた。そんな中、越後妻有にやってきたのがベネッセコーポレーションの福武總一郎氏が「二億いきなりばーんと越後妻有に払ってくれた」と、茂木さんとの対談の中で語っている。[茂木健一郎×北川フラム「越後妻有アートトリエンナーレ」]




その、ベネッセコーポレーションの長者番付の常連である福武總一郎氏が2000年頃から瀬戸内海にある直島に、美術館を建てたり宿泊施設をつくったりしてメセナ活動を行っていることはおそらく言うまでもない。そして今からだいたい三年前の2007年頃に僕はちょこちょこ東京芸術大学の茂木さんの授業に通っていた。そこでたまたま講師としてやってきた福武さんの口から「瀬戸内国際芸術祭ってのを北川さんとやろうと思っている」っていうことを耳にしたのが、たぶん一番最初だった気がする。[東京芸術大学美術解剖学講義 後期第1回 福武總一郎氏]

「東京を変えることはできない。日本を変えることはできないけども、直島や越後妻有のような小さな地域ならば、アーティストと、地域の人と変えることができるんじゃないかと思った。」

これらの企画者の発言から見て取れるのは、現代アートの展示会であるということよりも「地域振興」「地域活性」を主目的に置いた企画意図であることが読み取れるのである。

つづきはこちら
| - | 05:40 | comments(18) | trackbacks(0) |
西沢立衛の「豊島アートプロジェクト」
written by tamalog



久々にAXISを買った。昔プロダクトデザインの業界に強烈に憧れを抱いていたころは毎号のように読んでいたけれど、「工業製品のデザイン」というものに可能性を感じなくなってきてからは、もう何年も買っていなかった気がする。今回はトップインタビューが中村勇吾さんだったり、記事の中には高松では大変有名なカフェ「umie」をプロデュースしたDNAの柳沢さんの記事もある。ちょっとづつ世の中の視線が変わってきているんだろうか。それでもまだまだ、いわゆる「デザイン系」の方々向けのミーハー色が強いのが、ちょっとひいてしまうが。

さて、本題は瀬戸内国際芸術祭のメイン会場の一つである、豊島(てしま)に建設されるという美術館のお話についてだ。正直、僕は(現在の日本の)建築という業界と建築家が嫌いだ。だけどしかし久しぶりに目に入った瀬戸内国際芸術祭絡みの、しかもきっと会期中ここを目指して来られる方達が非常に多いであろう、スポットであるためにご紹介しておこう。と思った次第だ。西沢立衛さんというのは、確かこれもまた大変ご高名な建築家である妹島和世さんのところにいらした方で、業界とメディアでは最近だいぶ注目されている建築家だったと記憶している。産業廃棄物問題で荒らされた島を舞台にどんなものをつくるのだろうか。

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西沢立衛の「豊島アートプロジェクト」
アートと建築に調和する、建築の概念を超えた建築

形のない水滴のイメージ

西沢立衛が建築家として参加する「豊島(てしま)アートプロジェクト」は、かなり特殊な形態の美術館である。メイン棟の建物の内部には、アーティストの内藤礼による1作品が永久展示されるのみ。この作品のために建築が設計され、この建築のために作品が制作される。建築家とアーティストがコミュニケーションしながら、建築と作品を統合させることが、豊島アートプロジェクトの主要なテーマとなっているのだ。

そして西沢にとってもう1つのテーマは、建築を周囲の自然と調和させることだ。美術館ができる豊島は瀬戸内海に浮かぶ島で、直島の東、高松の北に位置し、面積は直島より大きい。土地は起伏に富んでおり、緑が豊かで、美術館の周囲には田畑が広がっている。直線を用いた建築は、この環境と対立してしまうと西沢は考えた。

地形から発想したいくつかのスタディを経て、彼の頭に浮かんだのは、平らな面に不定形の水滴を置いたイメージだった。「水滴には、この形でなければいけないという形がない。柔らかく有機的な曲線は、作品にも環境にも合うと考えました。内部は、自然なカーブを描くワンルーム空間にすることで、作品との一体感が生まれると思います」と西沢。メイン棟は鉄筋コンクリートのシェル構造で、水滴の一端をつまんで引き延ばしたような部分が入口となる。上部には作品と呼応する大きな2カ所の入口をつくり、ここにはガラスなどを使わず、光や風が通り抜けるようにする。

内部は、柱も空間を仕切る壁もなく、周囲の壁と天井の境目もない2,040m2の大空間だ。天井高は約3.8m。ある意味で非建築的な、または彫刻的なオブジェが出現するようにも思える。

本当の建築に近づくには

「建築という概念を超えようと努力することで、美術と環境との調和が実現できると考えたのです。この空間を感じるには、建築という概念を必要としない。ある道路の魅力や美しさを感じるために、道路という概念が必要ないのと同じです。最近、こうして建築を超えようとする行為こそが、本当に建築的なものに近づく方法かもしれないと思うことがあります」と西沢は語る。

建築という概念は、新たな概念の出現によって進歩し、更新されてきた。それを建築の歴史とするなら、建築らしい建築をつくることは、建築の歴史には関係しないし、建築の概念にも関係しない。西沢が豊島アートプロジェクトによって取り組むのは、そんな考え方を背景とした、新しい建築概念の創出ともいえる。「これが建築かどうかということも、とりあえず忘れて設計している」とさえ彼は語る。

豊島アートプロジェクトは、直島福武美術館財団が直島を中心に行ってきた活動の一環であり、2010年7月から10月まで開催される瀬戸内国際芸術祭の会期中に、美術館の開館が予定されている。既存の建築の概念を超えた建築が姿を現すとき、そこを訪れる人々もまた、今までに体感したことのないものを感じるはずだ。(文/土田貴宏)

AXIS 2009年8月号 Vol.140 P.66
http://www.axisinc.co.jp/publishing/magazine/vol/140.html
| アート作品情報 | 18:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
チルアウト・ワインバー bar de HITAKI
written by tamalog



bar de HITAKIは豊島(てしま)の入り口、家浦港の船着き場から歩いて1分のところにある、民家を改装したワインバー。毎週火曜日と木曜日の13時半から17時だけが営業時間だ。高松港を13時に出発する高速船「まりんあすか」に乗ると開店時間に着くことができる。



ここをはじめたマダムみどり、こと、栗生さんは、前回5月3日に小豆島の農村歌舞伎に行ったときに知り合った豊島の切り込み隊長なのだ。



栗生さんは高松の人なので、豊島の住人というわけではないらしい。高松の地域活性について高松市から会議に呼ばれたことがきっかけで、地方自治体が面白いことをすることができないと見切り、自ら高松港の船着き場で勝手にゲリラワインバーを「はじめてしまった」のだ。

船着き場でやっていたときはクーラーボックスと折りたたみ式の椅子と机をもっていっただけだったという。そしてその後豊島での営業を始めることになったらしい。現在は営業許可証が吊されていた。
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| カフェ | 17:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
シンポジウム「瀬戸内海の文化力と瀬戸内国際芸術祭に向けて」
written by 津島沙織



date & place:2009年5月23日
サンポートホール高松にて
モデレーター:樺山紘一氏
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| - | 10:59 | comments(0) | trackbacks(0) |
高松スポット情報「umie」
written by tamalog



高松にちょこちょこやって来るようになった頃から、高松のデザイナー達があつまるたまりばカフェが港にあるらしいと聞いていて、やっとたどり着くことができた。



高松駅から東に10分くらい歩いた港の端っこに、北浜alleyというかなり素敵に改装された倉庫を改装した場所がある。いわゆる横浜の赤レンガ倉庫と似ていて決定的に違うのは、あまりまとまった資本が投下された感じがしないのが、ここの良いところだ。いくつかのカフェやレストランが集まったこの中の2階にumieはある。



入ってみるとなるほどデザイナー好きしそうなカフェだと思う。ただでさえ港沿いという立地の上に、夕焼けの時間にカクテルなんぞ飲んでいたらもう最高だなぁという感じだ。ここにはちょっとイビサ島のCAFE DEL MARを彷彿とさせるものがある。
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| カフェ | 21:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
募集


このサイトの共同運営者を募集します。

・一眼レフカメラで写真を撮れる方
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| - | 00:11 | comments(3) | trackbacks(0) |
作品公募要項


8月31日必着。1作品につき上限250万円。
なんだか夏休みの宿題のような。笑

資料の中には少なめに書いてありますが、プレス発表会での発表による、アート作品の一般公募数は50〜70(曖昧)だそうです。大地の芸術祭に比べると、ちょっと少ないですね。

パンフレットにはアート作品のシンボルとおぼしき三角が全部で96個ありますが、だいたいこのくらいを目指してるってことでしょうか。

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| 公式発表情報 | 20:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
東京向けプレス発表会
代官山ヒルサイドテラスにて東京向けのプレス発表会がありました。会場の様子はこちら。

瀬戸内国際芸術祭プレス発表会に行ってきました@アベ式
http://blog.livedoor.jp/coco4788/archives/51209152.html

配布された資料を公開しました。「続きを読む」からご覧ください。全部で7ページです。

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| 公式発表情報 | 20:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
ベネッセアートサイト直島 リニューアル
ベネッセアートサイト直島の公式サイトがリニューアルしてました。だいぶシンプルモダンになったねー。



http://www.naoshima-is.co.jp/
| - | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
開催日程発表
2008年11月12日に公表された内容によると、芸術祭のサブタイトルは「アートと海を巡る100日間の冒険」となったようです。

| 公式発表情報 | 19:17 | comments(0) | trackbacks(0) |